LEGLABO 講師ブログ

The sooner, the better.

前回のテーマとかなりダブりますが、中学生で英語がわからなくなってきたと言って駆け込まれてくる学年のトップは、おそらく中学2年生だと思います。

大体言われるのは中2になってから急に英語がわからなくなったと言うもので、これは半分正しく、半分は状況が正確につかめてないと言えるわけです。
 
どういうことか?
 
人間の病気と一緒で、勉強がわからなくなるというのには、いわゆる潜伏期間みたいなものがありまして、わからなくなる時期と「わからない」という自覚症状にズレがあるわけです。
 
つまり、ある日突然急に授業がわからなくなるという事態が発症するわけではなく、そういう自覚症状が出る前から、本人が意識しているかどうかに関わらず、着実にわからなくなる道を一歩ずつ歩んでいるわけです。そしてそれが限界点を超えた段階で「わからない」という自覚が生まれるわけです。
 
大体のケースにおいて、中2で英語がわからなくなった(これは中3生にも当てはまりますが)場合、ほぼ中1内容がかなりボロボロなわけです。で、中学2年生の最初に学習するのが(これは1年生の終わり頃からの連続になるのですが)過去形です。
 
中2で英語がわからないという生徒のほぼ9割以上がこの過去形の不規則変化が頭に入っていません(speak-spoke-spokenといったアレです)。よって、現在形だけを使って習っていた中1内容が不安定なところに、過去形が入ってきたことで完全に崩壊してしまうわけです。更にこういうお子さんにとってアゲインストの風が中学2年は満載なわけです。
 
中2は英文法単元の大半を学習する学年なのですね。つまり、そもそも英語がわからなくなったその原因となる中学1年内容を修繕している一方で学校の授業はどんどんカリキュラム消化のために新しい単元を習っていくという…(^_^;) 
 
よって1年生内容の勉強をしながらも同時並行で学校のこともやっていかないといけないというかなりアクロバットなことが要求されるわけで、これは本当に「言うは易し、行うは難し」であるわけです。勉強をしてもしても、実際に学校の成績に反映されるのには時間かかってしまうという…。
 
こういう状況が続くと勉強のモチベーションが続かず、嫌になるわけです。
 
だからこそ、完全にわからなくなったという状況になる前に、早めに手を打つことが肝心となるわけなのですね。
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