小学生を教えていると彼らからのフィードバックによって得られるものが非常に多いことに気づきます。
レグラボでは小学生の間は文法を一切教えず、基本は絵本を使った読み聞かせやシャドウイング、暗唱などを通じて大量の(その子のその時点のレベルにとっては)簡単な英文に触れさせていきます。
こういう指導法を取るとどういうことが起こるかというと、子供にどんな力がついているかというのがいい意味でも悪い意味でもそんなに単純に把握できるとは限らないわけです。
昔からある文法主導型の指導であれば、予め決められたカリキュラムに即して文法を教えていく、いわゆる積み上げ式の指導なので指導する側からすると今子供たちはどこを学習していて、どの知識までは習得できているということがほぼ確実に掌握できるわけで、いわゆる管理型教育の典型でもあるわけです。この管理型教育そのものが良いとか悪いというわけではないのですが、レグラボでは少なくとも小学生のうちはそういう管理型では指導しないというだけのことなのです。
それゆえ子供たちの習得のプロセスは必ずしも直線型ではなく、ある意味カオスな状況を呈することもあるわけです。
時にかつての文法主導型の指導経験からすると「え?こんなことも忘れてしまったん?!」とこちらが焦るようなことを平気でしでかす一方で、「え?!こんなんできるん?!」というようことも普通に起こるわけで…(^_^;)
で、そういう嬉しい誤算は家庭内でも起こることがあり、お母さんから「こないだ英検の◯級の過去問をやらせてみたらほとんど満点でした…」みたいな報告を受けることがあり、でも授業ではそんな難しい級の英文など全然取り扱っておらずこちらが
「えー?!」∑(゚Д゚)
みたいなことになることもあるわけです。
これはある意味で中高生指導においても、私にとってはチャレンジ的な部分ではあるのですが、管理をやめると子供はのびる!!!
のかもしれませんね…(^_^;)
ま、少なくとも言えるのは指導者側の中に硬直した評価基軸しかないと子供たちの成長に気づかないこと、あるいは見逃していることなど多々あるのでしょう。
自重すべし…