もう今やいろんな場で話されるのでさほど目新しい内容ではないのですが、ラーニングピラミッドによるとどのように学習するかという学習方法/手段と、それによって学習したことがどれくらい定着するかを順に数値化したものとして
5% 講義
10% 読書
20% 視聴覚
30% 実演を見る
50% グループ討論
75% 自ら体験
90% 他人に教える
となるそうです。
まぁ我々塾の先生からするとみもふたもないデータですよね、どれだけ熱血先生がチョーク一本で張り切って授業しようとその講義によって子供たちが学習したことが定着するのはたった5パーなわけですから。
そらスタディーサプリでええんちゃうん?となりますよね…(-_-;)
ま、それはさておき、このピラミッドによると一見能動的学びに見えそうな読書による学習もかなり定着度が低いと言うことがわかります。
本を読んでその内容が定着するのは10パーと言うことは読んだ内容の90パーは忘れてしまってるってことですよね笑笑
でもこのことを熟知している人もいて、本を読んだら即その日のうちにその内容を奥さんに事細かに話すという人もいました。本の内容によっては奥さんからしてみればとんだ天災かもしれませんが…
一方でこのピラミッドによると最も学習したことの定着具合が高いのが他人に教えるということなのですね。学習したことの9割が定着すると考えると驚異的な数字でもあります。
ただ、これ、塾の先生のアルバイトをした大学生なら大体わかると思うんですが、よっぽどテキトーな塾でテキトーな指導しかしていない学生講師以外はおしなべて指導している教科に関する自分の理解度というのは現役だった受験生時代よりも上がっているはずです。子供に未習内容をお金をもらって教えようとすると基本をどれだけわかりやすく、そして間違いのないように教えるかに頭を使うからです。
ちなみにレグラボの現役の生徒でも学校の英語ができないお友達に英語を教えている子がいるとちらほら親御さんから聞きます。親御さんからすると反応はバラバラで、ええことちゃう?と言われる人もいれば、人のことに構ってる場合ちゃうやろと言われる場合もあるのですが、このラーニングピラミッドの理論からすればそうやって自分の得意分野を苦手な子に教えている生徒の特に英語の土台部分に関する理解度は確実に上がっていると思います。
現にそうやって、苦手意識をもつお友達におせっかいを焼く子というのはもともと英語が得意なので、あまり英語で私に質問をしに来るということも無いのですが、珍しくそんな生徒が私に質問をしに来る時というのは大体友達に教えていて不意打ちの質問を食らった時ににうまく説明できなかったのであろうことが多いことに気づきます。そしてそういう際にしてくる質問はたいがいが彼ら自身の思考フィルターを経由された、非常に良い質問であることが多いのです。
いい勉強になってるなと思うわけです… (^^)