LEGLABO 講師ブログ
授業の冒頭に、ウォーミングアップがてらフォニックスを根気強くやり続けると、
私が「"A" says〜、"U" says〜」と言うと、普通に「æ æ!」「ʌ ʌ !」と返してくれます。
この音と文字の一致がしっかりとできると、例えば、「k æ t」と聞こえたらちゃんと「cat」と書け、「k ʌ t」と聞こえたらちゃんと「cut」と書けるようになるわけです。
単語はひたすら根性と気合で、書いて書いて書かされることで覚えさせられた世代の人間からすると、このフォニックスの知識を、中1最初の「アルファベット」の授業とその次に出てくる「単語」の授業との間に入れて欲しかったなと思うのは私だけでしょうか・・・?
冷静に考えてみて、アルファベットを最初に学習する際に「エ−、ビー、シー・・・」と教えられたのに、その次の単語の学習に移った瞬間、deskを「ディーイーエスケー」ではなく、いきなり「デスク」と発音させることに、混乱を覚えない中1生の方がある意味不思議なわけです。
そう言えば昔、ちょうどゆとり教育が始まって、一時期小学校でローマ字が指導されない期間があったと思うのですが、あの期間に小学校で中高学年を過ごした生徒の中には、「bed」という単語ですら何と発音するのか本当に見当もつかない生徒がいました。そんなローマ字すら習っていない生徒からしてみれば、アルファベットの後にいきなり出てくる単語の暗記などはほぼ拷問に等しかったのではなかろうか・・・と。。。
もちろんフォニックスは万能薬ではないのですが、基本的な原理原則を教えてくれるため、聞いた音に対して、ある程度スペリングの予測ができることと、一方その逆も然りで、文字を見た際にどういう発音をするのかがある程度予測がたち、それ故、初見の英文でも途中で黙りこむことなく音読ができることが、フォニックスを学習するに際してのわかりやすいメリットなのですが、私はそれと同じくらいに、26アルファベットの正しい発音の仕方を身につけることでのリスニングと発音の向上も大きいのではないかと思っております。