LEGLABO 講師ブログ
流石に中学生以上になると、「歌で覚える」というのもなかなか難しくなってくるかもしれませんが、少なくとも小学生の間は言語学習に歌を取り入れるメリットって結構大きいなとつくづく感じる今日このごろです。
もちろん、メロディのないチャンツであれば中学生以上の英語学習者においてもそれほど心理的ハードル(=恥ずかしい!)は高くないので、こちらの方は学年問わず使える、より普遍的指導アイテムなのかもしれません。
因みに、レグラボの小学生は例外なしに「歌でキーフレーズを覚える」アクティヴィティが好きなようで、授業の中でもこの時間はかなり積極的に取り組んでくれています。この「歌でキーフレーズを身体に入れる」というアクティヴィティですが、カラオケ好きの女の子ならまだしも、男子もまんざらではない感じでして、少し前から「なんでやろ?」と思っていたのですが、どうも彼らの反応を見聞きしていると、「メロディが覚えやすく、且つ日本人向け(?)する旋律である」ことにあるのではないか?と最近は思い至るようになっております。オックスフォード大学出版、そこまでマーケティング・リサーチしてるんですかね?
この「歌で覚える」シリーズですが、テキストの前半の頃はまだそれほど複雑な英文が出ていなかったので、さほどその重要性を子どもたちも認識していなかったと思うのですが、少しずつ長く・複雑な英文を学習し始めると、歌で身体に入れているものほど、しばらく期間が経った後に突然発音させてみせても、スムーズに発話できるので、ちゃんと身体で覚えているんだという実感とその威力を彼ら自身が感じているようです。また、複雑な英文や、日本人にとって正しく且つスムーズに発音できるようになるために一定以上の練習が必要となるような言い回し(例えば「It's across from the classroom」なんかはやってみればわかりますが、速いスピードで正確に発音しようとすると舌と唇噛みそうになります)なんかはただ機械的に反復練習をやらせても子どもたちは退屈するだけなので、こういう歌があると本当に助かります。
それもこれも、その大きな手助けとなっているのが、使われているメロディセンスの良さであるのだとしたら、これはなかなか軽視できない部分なのかもしれませんね・・・。ただ、そのせいかどうかわかりませんが、似たようなメロディの使い回しが多いような気もするのですが(^_^;)。
誰かミュージシャン志望の人に、色んなバージョンで発音練習を必要とする英文の歌作って欲しいですね・・・。