LEGLABO 講師ブログ
英語の苦手な(とりわけ“リケダン”!)生徒ほど、英語指導を音声から入ってあげた方がかなりの確率で、本人の負荷を軽減した上で「もしかしたら俺って英語できるかも!?」と思わせられる可能性が高いと最近つくづく思います。(因みに、この「もしかしたら俺(or あたし)って英語できるかも!?」という期待感というか前向きな気持ちって、実は思春期真っ只中の生徒にはめちゃくちゃ大切なことだと思います。)
名だたる進学校でも(あるいは、進学校だから?)、英語学習というと「とにかく書いて書いて書きまくれ!」スタイルを貫かれる先生もいらっしゃるようなのですが、これ、要領のいい子はこれで全然(受験突破という点では)問題ないのでしょうが、一旦つまづいた生徒、あるいは面倒くさがりの男子などはもう永久に救えないのではないかと思うわけです。
もちろん、最終的に「音声だけ入れておしまい」ではダメなので、当然「書く」指導も必要なのは事実です。
ただ、試しにやってみたらわかると思いますが、英語アレルギーの生徒や英語に苦手意識を持つ生徒にいきなり複数の英文を手渡して「10回ずつ書いて練習しなさい」と命じた時の、あの死んだ魚の目をして、ただ手だけ動かしている風景と、その後、その英文が頭に入っているかどうかを確認するために書かせた時の、見事に頭に入ってない、ヘタしたら、スペルも間違ったまま10回書いてる、というかそれ以前に、10回書いた英文の発音すらままならない結末を見ればいかに不毛な時間を強要しているかがわかるかと思われるわけです。
英語の先生でなくても確実に気づくと思うんですよね。
「これ全く無意味や…(-_-;)」と。
音声指導の比重を上げると、英語指導はどちらかというと、お勉強的色合いよりは実技科目的な色合いが強くなるような気もするのですが、英語で完全にヤラれてしまった生徒にはまずはそこから始めて上げるのがその生徒のやる気や希望にも繋がるのではないかと思うのです。
「モチベーション」と言うと、とかく一般論に思われるかもしれませんが、実はこれ、TESOL(英語教授法)でも一つの大きなテーマになってますので、英語指導では全く軽視できない部分でもあるわけです。
そんなことを考えつつ、来週の授業の準備をしている日曜日でした。