取扱要注意の「ポレポレ」

「ポレポレ」とは、大学受験生向けに出版されている英文読解・英文和訳問題集の愛称で、正式名称は『ポレポレ英文読解プロセス50』(著：西きょうじ／代々木ライブラリー)といいます。多分受験生の親御さんの世代にとっては、この問題集よりも著者の西きょうじ先生の方が知ってる！ということもあるかもしれませんね。

今日はこのポレポレがなぜ取扱要注意なのか？について書きます。
取扱注意の理由、それは、これをやっても英語力が上がらない生徒が結構多いということなんです😅

ポレポレを使っても英語力が伸びないのはなぜ？

「ポレポレやってるのに全然英語力が伸びない......」って悩んでる人、意外と多いですよね。ポレポレは難関大学向けの定番参考書だけど、使い方を間違えると、なかなか結果につながらないんです。今回は、その理由と解決策について話していきます！

① そもそも基礎が足りてない
ポレポレは「英文の構造を正確に理解する」ための教材。でも、文法の知識や単語力が足りていないと、解説を読んでも「なんとなくわかった気になるだけ」で終わってしまいます。

たとえば、関係詞や分詞構文があやふやな状態でポレポレをやると、「この文のどこが主語で、どこが動詞なのか」がピンとこなくて、解説を読んでも「？」ってなりがち。語彙力が足りない場合も同じで、単語がわからないと、文の意味自体が取れません。

なので、ポレポレに取り組む前に、まずは「文法の土台」と「基本単語」をしっかり固めるのが大事です。『英文解釈の技術』シリーズや、基礎的な文法問題集をやっておくと、ポレポレの解説もスッと頭に入るようになります。

② 解答を読んで「わかったつもり」になっている
ポレポレで伸び悩む人に多いのが、「解答を読んで納得して終わり」パターン。でも、これってめちゃくちゃもったいないです。

大事なのは、「自分で訳を考えること」。答えを見る前に、まずは自分なりに和訳を作ってみましょう。そして、解説と照らし合わせて、「どこが違うのか？」「自分の訳でも意味は通じるのか？」をじっくり確認することが大事です。

また、一つの英文を繰り返し読み込むのも大事ですが、何度も同じ文章を読んでいると、脳が慣れてしまって新しい情報として処理しなくなることもあります。そうなると、「ポレポレの英文ならわかるけど、他の英文は読めない......」なんてことになりがち。だからこそ、復習しつつも、定期的に新しい英文に触れることがすごく大切です。

③ 英文を暗号解読のように読んでしまっている
ポレポレをやっていると、ついつい「この関係詞はどこにかかる？」「この補語は？」みたいに、文法解析ばっかり意識してしまうこと、ありますよね。でも、英語って本来「意味を伝えるための言語」なんです。

もちろん、構造を分析するのは大事。でも、それが目的になってしまうと、文章の内容を理解するのが後回しになりがち。たとえば、日本語の文章を読むとき、「この助詞は主語を表してるな」とか「この動詞は他動詞だから目的語が必要」とか考えながら読まないですよね。それと同じで、英語も「この文は何を伝えたいのか？」という意識を持つことが大切です。

ポレポレを使うときも、文法分析だけにこだわらず、「この英文が言いたいことは何なのか？」を意識しながら読むと、より実践的な読解力が身につきますよ！

④ 簡単な英文を読まずに、難しい英文だけ読んでいる
「難しい文章をじっくり読めば英語力が伸びる」と思っている人、いませんか？実は、これが結構な落とし穴だったりします。

英語力を伸ばすには、まず「簡単な英文を大量に読む」ことがめちゃくちゃ大事なんです。なぜなら、英語のリズムや構造を自然に身につけるには、たくさんの英文に触れるのが一番だから。

たとえば、日本語でもいきなり難解な評論文を読むより、簡単な小説やニュース記事をたくさん読んだほうが、語彙や表現が自然と身につきますよね。同じように、英語も「ある程度簡単な英文を大量に読む（多読）」ことが重要。

ポレポレのような「精読」も確かに大切ですが、それだけだと英語の総合力は上がりにくいんです。だからこそ、ポレポレ＋多読のバランスを取るのがベスト！

おすすめなのは、
✅ ニュースサイトの簡単な記事（BBC Learning English など）
✅ 洋書のやさしいもの（絵本など）
などを活用して、日常的に英語を読む習慣をつけること。

こういう多読を取り入れることで、「英語の流れ」がつかみやすくなり、ポレポレのような難解な英文にもスムーズに対応できるようになりますよ！

まとめ
ポレポレを使っても英語力が伸びない理由を簡単にまとめると、

基礎（文法・語彙）が足りていない → まずは基礎を固めよう！
解説を読んで「わかったつもり」になっている → 自分で訳を作るクセをつける
英文を暗号のように読んでしまっている → 文構造ばかり気にせず、意味を意識する
多読せずに難解な英文だけ読んでいる → 簡単な文章もたくさん読む
ポレポレは確かに良い教材ですが、それ単体では英語力はなかなか上がりません。精読と多読をバランスよく取り入れて、基礎をしっかり固めながら勉強することが、英語力アップのカギになります。

「ポレポレやってるのに伸びないな......」と感じたら、一度学習方法を見直してみましょう！英語の勉強、応援してます！