LEGLABO 講師ブログ

コミュニケーション重視の英語と文法力

「コミュニケーションするための実用的な英語を学ぶ」ことが、いまは重視されていますよね。

2021年の教科書改訂でも、「コミュニケーションの場面から英語の表現を学ぶ」ようになっているなと感じます。
中1の場合、今まではまずbe動詞の文法ルールを学んで、be動詞の練習ドリルをしてからその後一般動詞を勉強していましたよね。
一般動詞を習うときに、be動詞との違いやそのまま一緒に使ってはいけない、というルールを学んで...といった感じです。

ですが今では、中1の最初の単元からbe動詞も一般動詞、さらにはcanまで登場します。
最初の単元が「自己紹介」という「コミュニケーションの場面」をテーマにしていて、そこに出てくる表現を学ぶ、というわけです。
たしかに、自己紹介するときにbe動詞の表現だけって違和感ありますからね^^;

 コミュニケーション重視はたしかに理にかなっているとは思います。

ですが、それによって文法力に課題を抱える子どもが増えているように思います。

上記の中1の例でも、最初の単元にいきなりbe動詞、一般動詞、canが登場したことで、使い分けがよく分からずに混同してしまうことが結構あります。(そもそも3つが違う役割のものという認識すらないかも)
それぞれ使い方やルールが違いますが、それを理解せずに進んでしまうので、後々響いてくる...といった感じです。

特に英作文で文法力に課題があると強く感じます。
色々な生徒の英作文を今まで添削してきましたが、「言いたいことは何となく分かるけど、文法がめちゃくちゃ」というものはかなり多いです。

例えば、aとmyを一緒に使ってしまって、「this is a my favorite food」的な文章を書いていたりとか...。一つの文章に一般動詞の原形が2個や3個入っていたり...^^;

文法から英語を学んだ世代からすると、結構びっくりします。
冠詞のaが持つ意味とか、myの役割、動詞の使い方のルールが正しく理解できていないのだと思います。

 いわゆる文法重視の授業は実用的でないと批判されがちですが、正しく英語で表現するためには文法をきっちりと学ぶ必要があると思っています。

「コミュニケーション重視」といっても、文法がめちゃくちゃな英語だとどうでしょう?

結局通じないことも多いでしょうし、相手からも「この人何言ってるか分からん」と思われて対等に扱ってもらえないと思います。

 日本語でも、文法がめちゃくちゃな文を相手に話されたら、その人とまともに話ができるとはあまり思えないですよね。
逆にきっちりとした文法で日本語を話していたら、印象も良いですし、ちゃんと話ができそうだと思うはずです。

コミュニケーションにおいて表現の正確性は大事だと思うので、文法の授業もきっちり時間をかけてやるべきだと個人的には思っています。

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