LEGLABO 講師ブログ
今日は西宮市の公立中学校の卒業式ですね。卒業された皆さん、おめでとうございます。
ただ、公立中学生の場合、中学校の卒業式が終わった4〜5日後に公立高校普通科の入試があるので、既に進学先の決まった生徒以外はあまり浮かれムードになることもなさそうではあるのですが・・・。
さて卒業式は、英語だとgraduation ceremonyという単語がパッと思い浮かぶかもしれませんが、スティーヴ・ジョブズがスタンフォード大学の卒業式典で記念スピーチをした際には、"at your commencement"というフレーズを使っていました。この場合のcommencementは「学位授与式」みたいな感じですかね。ちょっとgraduation ceremonyよりも物々しい感じがします。
日本でも最近だと近畿大学の卒業式でホリエモンが記念スピーチをしたりで、この辺りも徐々にアメリカナイズされてきてるのかな?と個人的には思ったりもするのですが、とは言うものの、その時代に色々な意味でバリバリやってる先輩方からの熱いメッセージというのはそれなりに多くの学生や視聴者の心に届くようです。
上記スティーヴ・ジョブズのスピーチだと、スピーチの一番最後を締めくくる
Stay hungry. Stay foolish.(ハングリーであれ。バカもやれ。)
が最も有名ですが、個人的には
... much of what I stumbled into by following my curiosity and intuition turned out to be priceless later on.
(好奇心と直感を信じて動いたことにより出会ったものの多くは、後になってみてこれ以上にないほど貴重なものであったことがわかったのです。)
とか
Your time is limited, so don't waste it living someone else's life.
(時間は有限であり、だからこそ誰かの人生を生きるようなことなどにその時間を無駄遣いしてはいけないのです。)
とか
Don't let the noise of others' opinions drown out your own inner voice. And most important, have the courage to follow your heart and intuition. They somehow already know what you truly want to become. Everything else is secondary.
(あなた以外の誰かの考えみたいなノイズに、あなた自身の内なる声をかき消させるような真似はさせてはいけません。最も重要なのは自分の気持ちと直感を信じる勇気を持つこと。それらは不思議とあなたが本当になりたいものを既に知っているのですから。それ以外のことは全て本質ではないのです。)
あたりのメッセージがなかなか共感できるのですが、今あらためて、英文を日本語に直してみると、これがなかなか、昔、英語で聞いた際に受けたインパクトと随分変わるな・・・と思わずにはいられないわけです。
あちらの国の方々からFar East(東の果て)なる称号を与えられるだけあって、日本語と英語の言語的距離は世界最大であるわけで、その2つの言語が与える感触というかインパクトが違うのは当たり前と言えば本当に当たり前なのですが、そんな英語という言語が持つインパクトもおいおい生徒達に伝えていければいいな・・・と。
因みに上記のスピーチ英文は受験英語指導とも絡めて教えられる箇所が満載ですので、中3〜高校クラスではいつか教材に使おうかなと目論見中です(^^)。