LEGLABO 講師ブログ

Critical Period Hypothesis

山下結穂(やましたゆうほ)さんという女優をご存知ですか?

 

ま、当然私は知らなかったんですが、多分普通の高校生も恐らく知らんのではないかと・・・。

因みにうちの高3生も誰も知りませんでした(^_^;)。

 

で、この女優さん、実は某国立大学の入試問題に登場してまして、本文では

Japanese actress Yuho Yamashita – who has appeared in a number of German- and English-language films and dramas

という風に紹介されているわけです。

この段階で英語とドイツ語が堪能で、海外を活動の拠点としており、結構な数の英語&ドイツ語映画やドラマに出演している女優さんなのだな、とわかるわけですが、ふと、実は海外ではかなり有名だけど日本ではあまり知られていない日本人って結構いるのかも?とかも思ったりしたのですが、これはまぁ本題から外れるのでまた別の機会に。

で、このYuhoさん、海外のドラマや映画に結構出ているようなので、いわゆる子供の時に海外生活の経験が長い女優さんなのかなと思ったのですが、このあとで

“I know that I’ll never sound perfect in either German or English because I started too late with both."

とインタビューで発言しているのですね。すなわちこのYuhoさん、いわゆる「帰国子女」ではない、と。英独どちらにおいても自分の発音はパーフェクトではない、と。

ただ、この文章を読んだ私もそして生徒達も「これはいわゆるザ・ジャパニーズ的謙遜やな」とも思うわけです(^^)。

そしてその我々の推測を裏付けるかのようなインタビューワーのコメントが次のように書かれてあるわけです。

As far as I can tell, she is fairly fluent in both English and German. During our interview-conducted in English-she occasionally mixes up some vocabulary and speaks with a bit of an accent, but in general is easy to understand and has little trouble getting her point across in a succinct manner.

すなわち、英独いずれにおいてもかなり流暢なり、と。英語で行われた今回のインタビューでも時折単語がごちゃまぜになったり若干なまりはあるものの、彼女の言いたいことを理解するのにほとんど支障はない、と。

で、このYuhoさん、いわゆる普通の日本人として日本で育った後に海外進出をしたわけですが、このインタビューワーが証言しているスピーキングレベルに到達するまで、かなりの時間を英語やドイツ語独特のリズムやイントネーションを聞くのに費やしたそうで、英独どちらの言語においても音声学のクラスに通い、日本語では使わない筋肉を使う練習などをやったそうです。

まぁこのあたり、やはり語学習得にラクな道はないなとも思うわけですが、このYuhoさんがこのあと一般的な英語学習者にとってなかなか心強いコメントをしてくれるわけですが、ちょっと長くなったのでそれはまた次回に…。

あ、因みにこれ全部入試問題の内容です。

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