LEGLABO 講師ブログ

中1ギャップについて

こんにちは!

今回からこちらの講師ブログは「吉田」が担当させていただくことになりました^^

これからどうぞよろしくお願いいたします!!

今回は「中1ギャップ」についてお話ししたいと思います。

「中1ギャップ」というのは、「小学生までは英語の授業やテストでも問題なかったのに、中1になって英語が分からなくなり苦手になってしまう。」という現象です。

私は以前、学習塾で集団講師をしていましたが、本当にこれはあるなあ...と思います。

中1の1学期の期末テスト後や2学期以降に塾に問い合わせてくる方の大半が、「英語が特に苦手で...。」とお悩みだったのが記憶に残っています。

なぜこのようなことが起きるのかというと、「小学校での英語の授業が簡単すぎるから。」、「2021年の教科書改訂で単語や文法が難しくなったから。」だと個人的には思っています。

当時の塾生(小5~6)にも「学校の英語ってどんなことしてるん?」と聞くと、「なんか歌とか歌っている。」、「英語を写したりしている。」と返ってくることが多いです。

「テストはどう?」と聞くと、「めっちゃ簡単やで。塾のテストの方が100倍難しい。」と返されたこともありました、、、
小学生からすると「学校の英語では大したことしてへん。」という印象なんだろうなと思います。

文部科学省の指導要領を見ても、英単語の読み書き(暗記)であったり、文法を体系的に理解して自分で文章を作ることなどは目標としていないようです。

こういった現状なので、中1になると途端に難しくなってやられてしまうのだと思います。
いきなり文法を体系的に学んだり、単語の暗記をさせられても、暗号解読の勉強をしているように感じるのでしょう^^;
読めるようにする練習などは十分にできていないので...。

実際に単語を全然読めない子はかなり多かったです。暗号にしか見えないから、何が動詞で形容詞で名詞で副詞で...という区別がついていないケースはよくありました。

そこに追い打ちをかけたのが、2021年度の教科書改訂ですね。
単語も一段と難しくなりましたし、文法を学ぶ順番や内容も変更になりました。

今までは、最初の単元(Unit1とかLesson1)ではまずbe動詞を学んで、次に一般動詞...というものが主流だったかと思います。
ですが改訂された中1の教科書では、最初の単元でbe動詞、一般動詞、canまで全て出てくるようになっています。
小学校での英語学習を考えると、中1になって急に難易度が上がったように思いませんか?^^;

それに単語も難しくなっています。
NEW CROWNという教科書では、最初の単元で「be interested in」「theater」「classical」といった単語が出ています。
私が中1の最初の定期テストでは「ball」とか「pen」だったので、そう思うとなかなかの難易度です。

小学校での英語の授業がこのような中学英語の実態に対応できるように、音声と文字を結びつける訓練(フォニックス等)を取り入れる、高学年からは文法を体系的に学ぶようにする(せめてbe動詞と一般動詞ぐらいは...)など色々変えていく必要があるのではと思います。

文部科学省の資料を見ていると、上記のことを課題とは捉えているようですが...。

こういったことを踏まえると、早いうちからフォニックスを勉強しておく、単語の暗記の練習をしておくなどの対応策を取っておくと少しは安心できるかと思います。

 
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